子どもの心を守りながら「サンタさん」と上手に別れる方法

クリスマス

クリスマスの朝、サンタクロースからのプレゼントに目を輝かせる子どもの姿は、親にとっても心温まるものです。
しかし、子どもが成長するにつれて「サンタの正体」をどうやって伝えるべきか悩む親も少なくありません。

今回は、子どもの夢を壊さないようにサンタクロースの正体を伝えるためのアイディアをお伝えしますね。

サンタクロースの終わり方のポイント

「サンタさんとの別れ」を考えるときは、まず子どもがどの程度サンタを信じているかを基に、伝え方を調整することが重要です。
クリスマスシーズンの子どもの様子や性格を考えながら、最適な方法を見つけましょう。

サンタの存在を否定せずに伝える3つのアプローチ

1. 親がサンタの代理をしていたと説明する

サンタさんは世界中の子どもたちにプレゼントを届けているため、私たち親が代わりにプレゼントを用意していたんだよ。と伝える方法です。
これは、もしもプレゼントが隠してあるのを発見された時にも、上手に説明できます。

【例】
・世界中の子どもたちに一晩でプレゼントを届けるのは大変だから、サンタさんが前もって私たちに預けてくれていたんだよ
・君も大きくなったから、サンタさんにはもっと小さな子たちにプレゼントを届けてもらおうね。来年からはパパとママがプレゼントをあげるよ
・サンタさんは忙しいから、来年からはママが代わりにプレゼントを渡すね

2. サンタクロースが来ることに年齢制限を設定する

事前に「サンタさんが来るのは〇〇歳までだよ」と伝えておけば、子どもが信じているかどうかに関わらず、その年齢に達したときに自然な形でサンタさんとの別れを迎えられます。

【例】
サンタさんがプレゼントをくれるのは12歳までだから、来年からはパパとママがプレゼントするね

3. 最後の手紙を添える

サンタクロースからの「最後の手紙」をプレゼントに添えるのも効果的です。手紙を通じて、子どもの成長を祝福し、親に役目を引き継ぐという形で伝えるとスムーズです。

【例】
君はとても大きくなったから、これが最後のプレゼントだよ。来年からはパパとママが君にプレゼントを渡すね。By:サンタクロース

サンタを信じなくなった子どもへの対応

もし子どもが「サンタクロースは親だ」と確信しているようであれば、無理に隠すのではなく、「今年のクリスマスプレゼントは何がいい?」と自然に話を切り出すのも良いでしょう。

また、もし子どもが色々な情報を聞いてサンタさんはママなの・・・?と確信ではなく疑問を持っている場合は、正直に事実を伝えることも効果的です。
子どもはある程度心の準備ができていることが多いため、真実を伝えても大きなショックを受けることは少ないでしょう。

その際、サンタクロースが単なる嘘ではなく、クリスマスを楽しく過ごすための象徴的な存在であったことを説明し、子どもの心をフォローすることも大切です。

もし、直接伝えることにためらいがある場合は、手紙を使って思いを伝えるのも良い方法です。「これまでサンタクロースの役をしていて、私たちもとても幸せだった」といった気持ちを手紙に込めれば、親も子どもも温かい気持ちでサンタさんとの別れを迎えられるでしょう^^

話題となった「サンタ・ミッション」作戦!

2016年にFacebookで話題となった「サンタの正体の伝え方」があります。
アメリカ・テキサス州の高校教師、レスリー・ラッシュさんが考案した『サンタ・ミッション』という方法です。

このユニークなアプローチでは、サンタからプレゼントをもらう側から、今度は自分が「サンタになる資格を得る」と伝えるのです。
子どもがサンタに疑問を持ち始めたとき、夢を壊すことなくこの方法を試してみるのも良いかもしれません^^

以下引用(翻訳)
Facebook:Charity Hutchinson

これは、子どもたちにサンタについて教えるための素晴らしいアイデアです。ぜひシェアしたいと思いました!

*********
「我が家では、子どもたちがサンタからプレゼントを受け取る立場から、サンタになる段階へ移行させるための特別な方法があります。この方法では、サンタは見破られる嘘ではなく、広がる善行とクリスマス精神そのものとして伝えられます。

子どもが6歳か7歳になると、『サンタは物質的な存在ではないかも?』という疑念が生まれますが、それこそが、サンタになる準備が整ったというサインです。

そのタイミングで、私は子どもたちを地元のカフェなどに連れて行き、飲み物を注文してから、次のように話を始めます。

『今年、君は本当に成長したね。身長だけじゃなく、心も大きくなったのが分かるよ。(ここで、その子が過去1年間に行った素晴らしい行動や、人への思いやり、善行の例を2〜3つ挙げます)だから、君はサンタクロースになる準備ができていると思うよ。おそらく、これまで見てきたサンタクロースは、サンタの姿をした人たちだって気づいているかもしれないね。友達の中には、『サンタなんていない』って言う子もいるかもしれないけど、その子たちはまだサンタになる準備ができていないんだ。でも、君は違うよ』

その後、『サンタの一番素晴らしいところって何だと思う?』と問いかけ、子どもを「ただの贈り物」から「誰かのために何かをすることの喜び」へと導きます。そして、こう言います。

『さあ、これで君はサンタとして最初の仕事に取り掛かる準備ができたね!』

このとき、少し陰謀めいたトーンで話すのがポイントです。次に、子どもに誰か知り合いを選んでもらいます。通常は近所の人が対象です。そして、その人が何を必要としているかをひそかに調べ、その物を見つけ、ラッピングして届けるのです。その際、贈り主が誰かを決して明かしてはいけません。サンタになるということは、名声を得ることではなく、純粋に与えることだからです。

ある年、私の長男は近所の「魔女のような女性」を選びました。彼女はとても気難しく、家の周りにフェンスを張り巡らせ、子どもたちがボールやフリスビーを拾うことも許しませんでした。さらに、子どもたちが騒がしいと怒鳴ることもあり、彼女は厄介な存在でした。

ある日、息子は彼女が毎朝裸足で新聞を取りに出てくるのを見て、彼女にはスリッパが必要だと考えました。そこで、彼はこっそり彼女の足のサイズを調べ、ある土曜日、茂みに隠れて確認したんです。私たちは一緒にKマートへ行き、暖かいスリッパを買ってプレゼントしました。息子はそのスリッパを『サンタからメリークリスマス』という札をつけてラッピングし、夕食後、彼女の家の門の下にそっと置きました。

翌朝、彼女が新聞を取りに出てきて、スリッパを見つけた瞬間、息子は大喜び。その翌日、彼女がそのスリッパを履いて新聞を取りに来るのを見たとき、彼は自分の行いに大満足でした。私は息子に、彼がしたことは決して誰にも言ってはいけない、そうでなければサンタではなくなる、と教えました。

それから数年、彼は毎年違うターゲットを選び、その人のために特別な贈り物を考え出しました。ある年、彼は友達の娘のために自転車を磨き、新しいサドルをつけてプレゼントしました。彼女は当時も今も貧しい家庭で育っていたので、私たちは彼女の父親に事前に了承を得ました。彼女がパティオでその自転車を見たときの表情は、私の息子の顔と同じくらい嬉しそうでした。

やがて、次男がサンタになる番が来たとき、長男は私と一緒にその儀式を手伝い、入会式を行いました。ちなみに、2人ともプレゼントを贈ることに長けていて、決して『サンタは嘘だ』と感じたことは一度もありません。彼らはサンタになるための秘密を知っているからです。」

<追記: レスリー・ラッシュ著

まとめ

「サンタに関する思い出」は、親にとっても子どもにとっても、大切な記憶として残ります。
子どもが純粋にサンタを信じていた時期や、少しずつ成長していく様子を振り返ると、クリスマスがより特別な時間であったことを感じられるでしょう。

サンタさんとのお別れのタイミングは、家庭ごとに最適な形で迎えてくださいね^^

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