お弁当に欠かせないおかずのひとつ、「赤ウインナー」独特の食感や懐かしさを感じる風味が魅力で、どこかチープな美味しさにハマる人も多いですよね。
一方で、「赤ウインナーは体に悪い」というイメージを持つ方も少なくありません。ネット上でもそういった噂を見かけることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?また、あの鮮やかな赤色はどのように作られているのでしょう?この記事では、
について詳しく解説します。
赤ウインナーは本当に体に悪いの?その答えは意外と簡単
結論から言えば、赤ウインナーを適量で楽しむ分には健康への悪影響はほとんどありません。
どんな食品でも食べ過ぎは良くありませんが、適度な量を守れば問題ないのです。
ここで気になるのが、赤ウインナーの「赤い色」ですよね。お弁当を華やかに彩るその赤色は、ほとんどの場合、着色料で付けられています。この着色料が体に悪いと言われる理由の一つになっているのです。
赤ウインナーの色の正体は?
赤ウインナーの赤色はメーカーごとに異なるものの、主に以下の3種類の着色料が使われています。
・食用赤色3号
・食用赤色102号
コチニール色素は天然由来で、昆虫や植物から抽出される自然な色素です。
一方、食用赤色3と食用赤色102号は人工的に合成されたタール色素です。
特に「石油由来」とされる合成色素はネガティブに捉えられがちですが、実際に健康に影響を与えるかどうかは摂取量によって異なります。
合成色素は本当に危険なのか?
合成色素には、一度に大量に摂取すると発がん性リスクがあるとされています。しかし、例えば200〜300グラムもの量を一度に摂取しなければ、健康への悪影響は考えにくいと言われています。
赤ウインナーに含まれる着色料はせいぜい数グラム程度。日常的な食事で摂取する分にはほぼ心配いりません。また、日本国内で使用されている食品添加物は、厳しい安全基準をクリアしたものだけが認可されています。そのため、適量を守っていれば、健康への影響を気にする必要はありません。
赤ウインナーと茶色ウインナーの違い
赤ウインナーと茶色ウインナーの最大の違いは「色付けの方法」です。
茶色ウインナーは、着色料を使わずに肉の自然な色やスモーク加工による色合いを活かしています。これに対し、赤ウインナーは見た目のインパクトを重視して、着色料で色付けされているのが特徴です。
赤ウインナーは体に悪いという噂の多くは、合成色素への誤解から生じています。しかし、適度に楽しむ分には健康に悪影響はなく、日本で販売されている製品はすべて安全性が確認されています。お弁当を彩る赤ウインナーは、程よく取り入れて楽しむのが一番。毎日の食事はバランスが大切です。赤ウインナーも他のおかずと組み合わせながら、ほどほどに味わってくださいね。
植物由来の色素を使用した赤ウインナーが増加中
とはいえ、「合成色素はできるだけ避けたい」と考える方も少なくありませんよね。そんな方に嬉しいニュースです♪ 最近では、植物由来の色素を使った赤ウインナーが増えています。
たとえば、丸大食品さんの赤ウインナーでは「アナトー色素」を使用しています。このアナトー色素は、ベニノキの種子から抽出された天然色素で、サフランライスの代用品としても使われるなど、世界中で幅広く利用されています。
もちろん、合成色素も適量であれば問題ありませんが、特に小さな子どもが食べる食品となると、少しでも安心できる選択をしたいと思う人も多いはず。そんな方には、植物由来の色素を使った赤ウインナーがおすすめですよ^^
なぜ赤ウインナーは赤く着色されるのか?
わざわざ着色料を使わなくてもいいのでは?と感じる方もいるかもしれません。実は、赤ウインナーが赤くなった背景には、日本の経済事情が関係しているのです。
赤ウインナーが普及したのは1970年代、昭和中期のころ。当時、日本はオイルショックの影響を受け、深刻な食糧不足に見舞われていました。そのため、ウインナーに使われる肉の質もあまり良くなく、見た目が美味しそうとは言えない状態でした。
そこで、少しでも商品を美味しそうに見せるために赤い着色料が使われるようになったのです。目を引く鮮やかな色が消費者の関心を集め、「赤くないと売れない」とまで言われたほどです。
今では、無着色のウインナーやハムも人気を集めていますが、赤ウインナーの鮮やかな色合いは根強い支持を得ています。お弁当を彩るおかずとして定番となっているのも納得ですね♪
赤ウインナーと茶色ウインナーの違いとは?
同じ「ウインナー」という名前がついていますが、赤ウインナーと茶色ウインナーは、原材料や食感に違いがあります。
茶色ウインナー:基本的に豚肉100%。商品によっては魚肉が主成分のものも。
赤ウインナーは、冷めても柔らかい食感になるように作られているのが特徴です。そのため、お弁当のおかずとして重宝されています。
一方、茶色ウインナーは肉の風味を生かしたしっかりした食感が楽しめます。
まとめ
赤ウインナーが「体に悪い」と言われるのは、鮮やかな赤色を出すために着色料が使われていることが原因です。しかし、日本で販売されている赤ウインナーには、安全基準をクリアした着色料しか使用されていないため、心配する必要はありません。
適量を守っていれば、体に影響を与えることはないので、これまで通りお弁当に入れて楽しんでください。
もし着色料が気になる方は、植物由来の色素を使用した赤ウインナーを選んでみてはいかがでしょうか?
お弁当に彩りを添えながら、安心して美味しくいただきましょう^^